【S9使用構築】最終470位(レート1970) 毒菱祟り目オオニューラカイリューハバタクカミ (ポケモンSV シングル)

こんにちは、DAIといいます。シーズン9お疲れ様でした!

最終3桁を取れたため、使用した構築を紹介します。

 

 

【構築経緯】

”毒菱を撒けている状態”というのは強いが、毒菱撒きは”毒菱+他の行動1回”を出来ないと弱いと感じており、現環境においては連撃ウーラオスの水流連打が襷を貫通することもあり、テラスを切らずに2回分の行動保証を得るのは難しそうだと考えていた。

しかし、HBに特化レベルのオオニューラであれば鉢巻水流連打やパンチグローブ水流連打+アクアジェットを高確率で耐えることができ、風船を持たせることで弱点の地面を一時的に消しつつ、割れた際に特性のかるわざを発動させスカーフ等の速いポケモンに対しても2回行動することが出来る。さらにはこのポケモンの場合、”毒菱+他の行動1回”の他の行動の部分が、高いA種族値からのタイプ一致威力120やタイプ一致威力80でありながら50%の確率で相手を状態異常にするという、他の毒菱要員と比べて破格の性能をしていると感じた為、毒菱オオニューラ軸で構築を組むこととした。

毒菱を活かせるポケモンとして、マルチスケイルを盾に羽休めで毒ダメージを稼げるカイリュー、高いCS種族値から祟り目を使えるハバタクカミが汎用性もあり強いと感じたため、構築の軸とした。

次に毒菱が刺さらない時の選出として、毒菱が刺さらない=飛行、毒、鋼タイプのポケモンが多い構築と仮定し、それら全てにつらら落とし、聖なる剣、サイコファングで弱点を突けるパオジアンを採用した(試行錯誤の段階で毒への打点となるサイコファングよりサーフゴーやクレセリアに対しての打点となる噛み砕くの方が使い勝手が良かった為、最終的にはサイコファングは不採用となっている。)

パオジアンを初手に出すとスカーフとんぼ返り+受けのような対策に引っかかるため、パオジアンは裏から投げたいと考えた。パオジアンは襷を持たせればテラスを切らなくても強いポケモンである為、テラス前提のポケモンと共存出来ると考え、毒菱が刺さらない選出の時にもカイリューを選出することにした。そうなると先発要員+カイリュー+パオジアンという選出をすることになるのだが、先発要員は様々なポケモンを試したが、最終的にはステロ撒きの多くに圧力をかけられる等の理由から眼鏡テツノツツミを採用することとした。

ここまでで受けループやドヒドディンルー、ヌメルゴンヘイラッシャ等の受けに寄った構築に弱いため、格闘テラス珠サーフゴーを採用し構築が完成した。

 

【個体紹介】

オオニューラ@ふうせん 特性:かるわざ テラスタイプ:どく

185(236)-151(4)-118(220)-×-101(4)-146(44)

フェイタルクロー インファイト ほのおのパンチ どくびし

 

毒菱要員。持ち物はほぼ確実にかるわざを発動させることができ、弱点の地面を消せるふうせん。テラスタルはほとんど切らないが、初手でブーストエナジーじゃないハバタクカミと対面した際に、こちらが襷ではないことがバレているためテラス眼鏡ムーンフォースで倒されるのが嫌だったので、テラスタイプはフェアリーを半減しつつフェイタルクローの火力を上げられる毒とした。ほのおのパンチはサーフゴーへの最低限の打点となりつつ、流行していたハッサムへの打点として採用した。Aにほとんど振っていないためハッサムは落とせないのだが、致命傷を与え起点にならないだけで十分だった。

フェイタルクローの状態異常は眠りは言うまでも無く毒菱を撒きながら対面突破が出来たりして強いのだが、毒を引けばカイリューの羽休めで毒ダメージを稼ぎ、麻痺を引けば痺れ待ちをしながら竜舞羽休めで起点にでき、毒でも麻痺でもハバタクカミの祟り目の威力が上がるため何を引いても強かった。

努力値は行動回数の確保を重要視し耐久振り。特化連撃ウーラオスの鉢巻水流連打やパンチグローブ水流連打+アクアジェットを94%で耐え。風船が見えている時点で相手視点耐えないと判断したためか水テラスされることは一度も無かった。

意地パオジアンのつらら落とし+氷の礫も確定で耐える。

素早さは最速カイリュー抜き。初手で最速飛行テラバカイリューと対面した際に何も出来ずに倒されると負けるので、最低限フェイタルクローでマルスケを潰しながら状態異常運ゲーをしかけられるようにしている。

 

カイリュー@たべのこし 特性:マルチスケイル テラスタイプ:みず

197(244)-156(12)-146(140)-×-121(4)-114(108)

ドラゴンクロー たきのぼり りゅうのまい はねやすめ

 

毒菱を活かせるポケモンとして採用。持ち物は場持ちの良さを上げられマルスケとの相性の良いたべのこし。テラスタイプは連撃ウーラオスに対して強くなり、耐性の優秀な水とした。技はテラス後にタイプ一致となり怯みも狙えるたきのぼりと、たきのぼりと合わせてほぼ全ての相手に等倍を取れるドラゴンクローを採用した。

努力値はHは可能な限り高く、ただし羽休めの回復量は切り上げの為奇数とし、Aは竜の舞での上昇値を考え偶数、素早さは1舞後にガブリアス抜き、残りはBに振り、余った4をDに振った。

かなり信用していたため、明確にカイリューが止まる受けポケモンがいなければ選出した。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー 特性:こだいかっせい テラスタイプ:でんき

141(84)-×-96(164)-156(4)-156(4)-205(252)

ムーンフォース たたりめ 10まんボルト めいそう

 

毒菱を活かすポケモンその2として採用。持ち物はスカーフ、積み技等の対策になるブーストエナジー。テラスタイプは水への打点や電気を起点にすることが出来る電気タイプ。麻痺が効かなくなるため電磁波エアスラカイリューや電磁波サーフゴーに強い、飛行テラバカイリューへの打点になる、ジバコイルを起点に出来る・・・等使用感は良かった。祟り目はHに156、Dに4振っているハバタクカミまで確1となり、こちらのハバタクカミは最速であり相手のシャドボは耐えるためミラーで強い型となっている。また、ムーンフォースはテラスで半減にされやすいが、祟り目をテラスで半減や無効にしてくるポケモンは少ないのでその点でも優れていた。

努力値はミラー意識の最速、残りはカイリューの鉢巻地震を最高乱数切り耐えの耐久を確保しながらHを可能な限り高く出来るように振った。

 

パオジアン@きあいのタスキ 特性:わざわいのつるぎ テラスタイプ:ゴースト

155-188(244)-109(68)-×-85-180(196)

つららおとし かみくだく せいなるつるぎ ふいうち

 

毒菱が通らない時の選出として採用。持ち物はテラスを切らない型の場合は耐性が悪く一撃で倒されやすいためタスキ。テラスタイプは神速、格闘技意識のゴースト。

噛み砕くはサーフゴーやクレセリア、水ロトム等への打点となるだけでなく、つらら読みで交換してくる相手も多く一貫性を取りに行く際にも刺さりが良かった。

努力値は前期の意地パオジアンのSが179で止めている個体が多かったので180。A4振りディンルーの地震を9割で2耐え出来るようにBに振った。

 

テツノツツミ@こだわりメガネ 特性:クォークチャージ テラスタイプ:はがね

131-×-134-172(220)-85(36)-206(252)

ハイドロポンプ れいとうビーム フリーズドライ テラバースト

 

毒菱が通らない時の先発として採用。持ち物は相手への負荷を重視しメガネ。

毒菱構築にいるツツミは身代わりで毒ダメージを稼ぐものも有名なので、やや警戒が薄れていたのか初手ツツミの通りは良かった。テラスタイプは初手でハバタクカミと対面した時用に鋼。何度かメガネと思われるハバタクカミを一撃で倒してくれた。

努力値は鋼テラスを切ったにもかかわらず控えめスカーフカミのシャドボで倒されましたとなるのが嫌だったのでシャドボ確定耐え、またテラスを切っていないときにC実数値187のハバタクカミのムンフォを62.5%で耐えるように少しDに振っているが振る必要があったかは疑問。一応相手のメガネツツミのフリドラを乱数で耐えて勝った対戦もあり、D振りが活きてはいた。

この構築のカイリューがほぼテラスするため実質水タイプであり、草電気水を呼びたくないので構築に水タイプを入れないでおこうかと思っていたのだが、テツノツツミは草と水に対して弱点を突くことができ、電気タイプはサンダーやボルトロス、水ロトムであればテツノツツミで弱点を突けるため、水テラスカイリューとの共存としても相性は良かった。

また、裏がカイリューパオジアンであることが多くステロが刺さるため、ディンルー等のステロ撒きに圧をかけられるツツミは構築と合っていた。

 

サーフゴー@いのちのたま 特性:おうごんのからだ テラスタイプ:かくとう

179(132)-×-118(20)-203(252)-112(4)-117(100)

ゴールドラッシュ シャドーボール きあいだま わるだくみ

 

受け構築の対策として採用。このポケモンのおかげで受けへの勝率はかなり良かった。

持ち物は撃ち分けの出来る火力補強として珠。悪巧みを積んでから攻撃するため、攻撃回数自体はそこまで多くないこともありダメージを受けることはあまり気にならなかった。テラスタイプは受けループのラッキーやハピナス、ヒスイヌメルゴンへの打点として格闘テラスしてきあいだまを撃つこととした。

きあいだまは受けと一緒に採用されやすいイーユイへの打点にもなった。

努力値は受けを崩すためにC特化、すばやさは最速ガチグマのS実数値が112であることや竜舞カイリューのSラインが114付近であることからそのあたりより少し速い実数値117、HPは珠ダメージ最小になる10n-1まで振り、あまりをBとDに振った。
Bに多めに振っているのは、特化鉢巻連撃ウーラオスの水流連打の乱数が大きく動くことを意識した為。(B12振りだと85%で倒されるが、B20振りだと32%まで確率が下がる)

 

【選出】

毒菱が通るとき

⇒オオニューラ+カイリュー+ハバタクカミ

毒菱が通らない時

⇒テツノツツミ+カイリュー+パオジアン

対受け構築

⇒サーフゴー+テツノツツミ+パオジアン

 

【結果】

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

質問等あればX(旧twitter)@poke27daiまでお願いします。

 

【おまけ 試行錯誤段階のメモ】

毒菱オオニューラ、羽休めカイリュー、祟り目ハバタクカミ、パオジアン、サーフゴーを使うことは8月の初め頃から決まっていたが、型の詳細と毒菱を撒かない時の先発要員が決まらなかった。

オオニューラのテラスはハバタクカミのムンフォさえ半減に出来れば何でもいいかと思いハッサムやサーフゴーへの打点を伸ばせる炎や、耐性に優れる鋼も試したが、基本オオニューラにテラスを切っても良い試合展開にならない為、ハバタクカミ対面しかテラスしないなら毒でいいかとなった。

カイリューの型はノーマル、飛行テラスを試したが、水が一番使用感が良かった。

祟り目ハバタクカミの欠点として、毒菱を踏まない毒や鋼に対してムンフォも半減であることだが、地面テラスハバタクカミなら欠点を解消できると考えた。しかし、実際にはカイリューにほとんどテラスを切りたいため、テラバーストの技スペースが腐るだけとなった。

エスパーテラスサイコファングパオジアンで毒やウーラオスを倒そうと考えたが、あまりにも撃つ機会が無くゴーストテラスなら勝っていた対戦が何度か発生した。

鋼テラス珠サーフゴーも試していたが、ヌメルゴンが重いことや対受けループも勝てるか怪しかった為格闘に変更した。

毒菱を撒かない時の先発要員は、裏がステロに弱いためステロに強いポケモンをいろいろ試していた。例えばS振り挑発ディンルーは相手のディンルーのステロを拒否出来るが、そもそもカタスから入られることが多く、ステロのタイミングで上手く挑発を合わせられないとあまりアドバンテージを稼げていると感じなかったため不採用。

高速スピンイダイナキバも試したが、テラスを使わないといけない展開になるので使用感は微妙だった。最終的にはステロ拒否することは諦め圧をかける方向性で考え、テツノツツミが上手く噛み合った。